フールプルーフについて

２００８年春。大阪芸術大学映像学科の学生８人は悩んでいた。卒業制作映画をどんな内容にするのか。初期の企画は「掃除屋ジョーカー」。死体処理をする若者の物語だ。しかし、教授陣との企画バトル計５回を経て生まれた、全く違う内容の物語。それが、この「フールプルーフ」です。

メガホンをとるのは『恋愛鬼』『あき缶＊花道』の、監督・鈴木雄大。物語の舞台は京都府舞鶴市。舞鶴フィルムコミッションのみなさんはじめ、たくさんの方にお世話になり完成した作品です。

人生に迷いながらも成長していく自称天才美術家・翔一郎を演じるのは間部祐介。現代に生きながらも、夢を追い続ける青年の等身大の姿をコミカルかつ繊細に演じ切ります。翔一郎の彼女・静瑠を演じるのは前田美幸。借金まみれになりながらも芸術を続ける翔一郎を理解し、支え続ける彼女を、透明感あふれる自然体の演技で魅せてくれます。そして身代金要求のため誘拐される女子高生・雪乃を演じるのは、堂下朋恵。宗教にはまった母を嫌いながらも、心の奥では改心して欲しいと思い続けている雪乃の繊細な心情を見事に演じています。河村宏正、松本格子戸、たむらめぐみ、稲森 誠といった実力派キャストが脇を固めています。

バカだって呼ばれてもいいよ――。
あなたは夢を追い続けていますか？　そのきっかけはなんですか？
ユーモアと感動が融和した究極の学生映画が、私たちに、さまざまな夢を届けてくれます！